ルーターの役割というと『複数の機器をインターネットにつなぐための機械』。
じゃあ、1台のパソコンをインターネットにつなぐのならルーターーは必要ない。
そう、1対1でパソコンとインターネットをつなぐのなら、モデムや光回線終端装置(ONU)とパソコンとインターネットを直接つなぐだけで事足りる。
が、ルーターには他のメリットもあるようだ。
ルーターの機能
ルーターには、NAT機能というIPアドレスの変換機能がある。
IPアドレスは、インターネット上の住所みたいなもの。
IPアドレスは、プロバイダーによってひとつのインターネット回線にひとつのIPアドレスが割り当てられる。
この、大本のIPアドレスをグローバルIPアドレスという。
ルータは、接続する各パソコンに「プライベートIPアドレス」と呼ばれるIPアドレスを割り当てる。
このプライベートIPアドレスはLAN内でしか使えないという制限がある一方、誰でも自由に割り当てることが可能。
ただし、プライベートIPアドレスではインターネットに接続することができない。
ここで登場するのが、NAT機能。
ルーターのNAT機能は、各パソコンがインターネットに接続しようとすると、そのパソコンのプライベートIPアドレスをグローバルIPアドレスに書き換える。
こうしてルータは、LAN内なら自由に使えるプライベートIPアドレスと、それをグローバルIPアドレスに書き換えるNAT機能を使って、複数のパソコンでインターネットを利用できるようにしている。
インターネットからパソコンにアクセスできにくくするルーターの機能
NAT機能によって、ルーターは、プライベートIPアドレスとグローバルIPアドレスの書き換えを行っている。
このため、インターネット側から各パソコンに直接アクセスすることはできない。
インターネット上で利用できるグローバルIPアドレスはブロードバンドルータが持っていて、ルーターまでは、外部から進入できても、その先のパソコンはプライベートIPアドレスを割り振られているため、侵入者は各パソコンにアクセスできない。
ルーターを使用するとセキュリティが高まる
ルータを付けると、外部からの侵入者は各パソコンに直接アクセスできない。
ということで、ルーターは1台のパソコンをインターネットにつないでいる場合でもルーターを使用したほうが、セキュリティ的には安心というわけ。
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