IMEはパソコンの文字を入力するためのソフト。
Windowsには『Microsoft IEM』が標準でついている。
他に有名なIEMとしては、ATOKやGoogle日本語入力などがある。
ちなみに、一部のパソコンには、Baidu IMEがプレインストールされている場合もある。
この、Baidu(百度・バイドゥ) IMEがちょっと問題になった。
Baidu(百度・バイドゥ) IMEとは?
Webページの情報を元にして開発されていることから、有名人や話題のキーワードの変換や、顔文字の入力、予測変換機能、入力学習機能に強い点が当初からの特徴。
また、「スキン」と呼ばれる文字入力スペースのデザインを切り替えて見た目を変更したり、用途に応じたオプション辞書を備え、利用者はカスタマイズして使用できる。
リニューアル後は画面キャプチャ機能が搭載されている。
公式サイトでは、以下の特徴が紹介されている。
話題のワード入力・ 顔文字入力 ・学習機能・予測変換 ・スキンのきせかえ・ 選べる入力スタイル・ 個性的なオプション辞書・ スクリーンショット機能 ・アスキーアート入力。
Baidu(百度・バイドゥ) IMEの問題点
かつて、「ユーザーが入力した情報については、暗号化してバイドゥのサーバーに送信される」と利用ガイドラインに明記されていた。
同社は公式スタッフブログで現在は、初期設定では送信しないように修正されている]と発表していた。
しかし、本ソフトは初期設定でパソコンに打ち込まれたほぼすべての情報を利用者に無断で外部に送信していたことが判明。
初期設定ではパソコンの情報を外部に送信しないと表示しているが、セキュリティー会社が分析したところ、実際にはパソコン固有のID、利用しているソフトの名前と、利用者がパソコンで打ち込んだほぼすべての情報を同社のサーバーに送信していた。
各パソコンからサーバーに情報を集め、変換精度を向上させる「クラウド変換」を行うためとみられる。
内閣官房情報セキュリティセンター(NISC)や文部科学省は、中央省庁や大学、研究機関など約140機関に使用停止を呼びかけた。
同じような問題を抱えているIEMは他にもある。
Social IMEなどにも同様な問題点が指摘されている。
ちなみに、百度のほうからは、『入力データーの送信はされていない』との説明があったらしい。
Baidu(百度・バイドゥ) IMEの問題について百度側の説明
- 無断でサーバーに送信されているとされている点
→「Baidu IME」については、ソフトウェア利用規約によりユーザーに事前許諾をいただき、また、クラウド変換のON/OFF設定も可能となっており、無断送信はしておりません。 - 入力したパスワードが中国のサーバーに送られているといわれている問題について
→パスワードやカードなどの信用情報については、クラウド変換利用時も外部へは送信しておりません。
百度によれば、データを送信するのはユーザーが許諾した場合のみ。
データを送信した場合においても、パスワードやカードなどの信用情報は送信されない。
根幹となるクラウド変換技術についても、関連サーバーとデータはすべて日本国内で厳重に管理されており、また送られた情報が個人情報とひもづけられたり、漏えいしたりするリスクはないと説明。
ちなみに、百度のスマートフォン用IMEShimeji(シメジ)については報道にあったとおり、クラウド変換をOFFに設定した場合でもクラウドサービスにアクセスしてしまう不具合があり、修正済みとのこと。
「Baidu IME」の問題点のひとつは、初期状態でクラウド送信がON担っているって部分。
『ソフトウェア利用規約によりユーザーに事前許諾をいただいてるので無断ではないし問題ない』とも言い切れない。
ソフトウェアの利用規約ってそんなに隅々まで見る人ってそれほどいるんだろうか?
Baidu(百度・バイドゥ)hao123
ちなみに、Baidu(百度)には、Baidu(百度)のナビゲーションサイトhao123のインストールプログラムという大変評判の悪いプログラムがある。
使い勝手うんぬんというより、そのしつこさで評判を落としている。
hao123が一度インストールされると、削除するのが大変なのだ。
hao123はフリーソフトのインストールに伴って、同時にインストールされることが多い。
ご注意。
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