無料の青色申告用のソフト(テンプレート)、Excel簿記。
このExcel簿記、ApacheOpenOfficeCalcでも利用できる優れものだ。
だが、難点もある。
Excel簿記の減価償却の計算結果が確定申告作成コーナーの結果と違う。
未償却残高も違ってるようだ。
Excel簿記の減価償却費・端数計算と確定申告作成コーナーの端数計算の違い
Excel簿記の場合
⇒減価償却の1円未満は四捨五入か切捨てのようす。
確定申告作成コーナーの場合
⇒減価償却の1円未満は切り上げ。
一番簡単な解決方法
一番簡単なのはExcel簿記を使わず、確定申告作成コーナーのソフトの計算結果をApacheOpenOfficeCalcやExcelなどの表計算ソフトに入力していく方法。
毎年、ひとつのシートに繰り返し記入していけば、ちゃんと台帳の代わりにもなる。
が、それでは面白くないので、Excel簿記のシートの保護を解除して、計算結果をきちんと使えるようにしてみよう。
Excel簿記の本年度減価償却費の計算結果を調整する方法
1、決算書3のシートを開く。
2、(イ)の項目まで入力。
3、償却方法、耐用年数、(ハ)(二)を入力。
4、(ホ)の金額が記入されたセルをクリック。
5、『ツール』⇒『ドキュメントの保護』⇒『シート』のチェックをはずす。
6、右クリック。
7、『セルの書式設定』⇒『数』⇒『数字』⇒書式コード『#,##0』になるものを選択。
8、OKボタンを押す。
9、『fx』ボタンをクリック。
10、『関数』タブをクリック。
11、『ROUNDUP』を選択。
12、計算式のバーに『=ROUNDUP(I8*N8*本年度の償却期間;0)を入力。
*本年度の償却期間は1ヶ月なら1/12、6ヶ月なら6/12を入力。
セル(P8)での指定は行わないこと。
13、ENTERキーを押す。
14、(ト)のセルをクリック。
15、計算式のバーに『=R8+T8』を入力し、ENTERキーを押す。
16(リ)のセルをクリック。
17、計算式のバーに『=U8*V8%』を入力し、ENTERキーを押す。
Excel簿記の未償還残高の修正
1、(ヌ)の列の金額が入るセルをクリック。
2、数式のバーに『=AC8-X8』と入力してENTERキーを押す。
無料ソフトと割り切って使おう
それぞれ、修正した数式をコピーして張り付ければ、1件だけの修正ですむ。
ApacheOpenOfficeCalcで利用しているせいなのか?それとも、もともとの仕様なのかわからないけど。
まあ、あくまでExcel簿記は無料のテンプレートなので、完璧は望めないのは仕方がない。
と割り切ったほうが得策。
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