ExcelB(Excel簿記)の減価償却

減価償却と固定資産台帳を連動するには-Excel簿記フリーソフト・アプリ・Webサービス
[減価償却と固定資産台帳を連動するには-Excel簿記]
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 無料の簿記ソフトExcelB(Excel簿記)。

 減価償却費の部分の使い方がってがいまいちで、減価償却費は、確定申告等作成コーナーだけで計算してたのだが、今回は、ExcelBで減価償却費の項目を使用してみた。

 結果としては、メリットが大きかった。

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減価償却費と総勘定帳・固定資産台帳は連動する

 ExcelB(Excel簿記)減価償却費の計算をすると、同時に、入力された資産が総勘定帳・固定資産台帳に反映される。

 総勘定帳・固定資産台帳を別に作らなくてもよくなるので、作業が減る。

 保存も楽。

どこでつまずいていた?Excel簿記の減価償却費

 今までExcel簿記の減価償却費の項目を使わなかった理由は

減価償却費の額が確定申告書等作成コーナーで作った減価償却費と微妙に合わない場合がある。
入力項目がピンとこない。

 の2点。

減価償却費の額が確定申告書等作成コーナーで作った減価償却費と微妙に合わない

 Excel簿記のタブ3が減価償却費の計算をする部分。

 ここで、減価償却をする項目を入れていくと、確定申告書等作成コーナーで作った減価償却費と微妙に合わない場合がある。

 いつも、確定申告書等作成コーナーで作った減価償却費のほうが1円多いのだ。

 なぜ合わなくなるのかはよくわからない。

 が対処方法はわかった。

 問題は端数処理にあるかもしれない。

減価償却費計算結果の違い-Excel簿記と確定申告書等作成コーナー

[減価償却費計算結果の違い-Excel簿記と確定申告書等作成コーナー]

 それぞれの項目の金額が違っているのがわかると思う。

Excel簿記減価償却の端数処理

 Excel簿記の減価償却計算は端数処理も可能になったらしい。

 が、正直どうやったらよいかは不明。

 OpenOfficeを使っているせいかな。

 Excelだと簡単なのかもしれない。

 OpenOfficeで端数処理をきちんとしようと思ったら、それぞれの項目のセルの保護を解除して、「ROUNDUP」を使って、再計算する必要がある。

 再計算する部分は、
「(ホ)本年分の普通償却費{(ロ)×(ハ)×(ニ)}」「(ト)本年分の償却費合計{(ホ)+(ヘ)}」「(リ)本年分の必要経費算入額{(ト)×(チ)}」「(ヌ)未償却残高(期末残高)」
 の部分。
「(ホ)本年分の普通償却費{(ロ)×(ハ)×(ニ)}」は「=ROUNDUP(I8*N8*P8/12;0)」に書き換える。
「(ト)本年分の償却費合計{(ホ)+(ヘ)}」は「=ROUNDUP(R8+T8;0)」
「(リ)本年分の必要経費算入額{(ト)×(チ)}」は「=ROUNDUP(U8*V8/100;0)」
「(ヌ)未償却残高(期末残高)」は=ROUNDUP(AC8-R8;0)

 と数値が合うはず。

 下の行は、セルをコピーし、数式だけ貼り付ければOK。

関数を使って再計算した-Excel簿記と確定申告書等作成コーナー

[関数を使って再計算した-Excel簿記と確定申告書等作成コーナー]

 ただ、問題点が一つ、台帳の数字と合わなくなる。

割増償却で端数の調整も可能だが

 ExcelBの減価償却の額と確定申告書等作成コーナーで作った減価償却費と微妙に合わない場合は「割増償却」という部分で調整することもできる。

 が、根本的な解決にはならない。

 面倒でも、関数を使って再計算したほうが良いと思う。

「割増償却」-Excel簿記

[「割増償却」-Excel簿記]

習得年月日はご注意

 Excel簿記の減価償却の「取得年月日」には注意がいる。

 いまだに平成〇年の表示だから。

 西暦で入力しても平成〇年に返還される。

 令和では入力できないのでご注意。

減価償却と固定資産台帳を連動するには-Excel簿記

 Excel簿記で減価償却する固定資産と固定資産台帳を連動させるには、「(ル)前年期末残高」を入力する。

 前年度の確定申告書を確認して、減価償却の「期末残高」をそのまま入力する。

 ここまで入力すると「減価償却費計算」の「減価償却資産の名称」が固定資産台帳に自動反映される。

減価償却と固定資産台帳を連動するには-Excel簿記

[減価償却と固定資産台帳を連動するには-Excel簿記]

 ただ、「ROUNDUP」を使って、減価償却費を再計算しても台帳のほうは変わらないので、台帳は表計算ソフトで別に作ったほうが早いかも。

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